仕事柄、認知症の方と接する機会が多い私です
。はじめは何度も同じ話をされたり、ごはんを
食べてくれなかったり、夕方になると帰ると言
い出し落ち着かなくなってしまったり、オムツ
交換をさせてくれなかったりと…いろいろあり
ました。
「どうしたら穏やかに過ごしてくれるの…?」
「一生懸命、介護してるのに伝わらない…。」
と思いながら日々、必死で仕事をしていまし
た。そんな時「ユマニチュード入門」という
本を見つけました。
この本は「あなたのことを大切に思ってます
よ。」と、その優しい思いが認知症の人にも
伝わるように「見る」「話す」「触れる」
「立つ」行為を柱とした4つの技術を実践す
ることで良い関係を築くというのです。
私はユマニチュードという技術を意識的に取
り入れるようにしました。すると不思議と私
に対する抵抗は減り認知症の方とコミュニケ
ーションがとりやすくなりました。
すべての人に有効ではありませんが効果は確
実にあります。
介護業界では有名な技術ですが実践してる介
護職員は少なく感じます。悲しいことに…。
その後「家族のためのユマニチュード」とい
う本も出版されました。
はじめの「ユマニチュード入門」は看護、介
護職向けですがこれは題名の通り認知症のご
家族を介護している人に向けた内容となって
ます。すてきなイラストでわかりやすく解説
してます。
そして最近読んだのが一昨年前に出版された
「絆を築くケア技法ユマニチュード」です。
これはユマニチュードの技術や哲学はもちろ
ん書かれてますがユマニチュード発祥地、フ
ランスの施設での取り組みや日本での活動の
歴史が詳しく書かれています。更に深堀した
い人に向けた内容です。最近、見つけてしま
いついつい買ってしまいました。
改めて読むと忘れていたところもあり再確認
することができました。
新たな気持ちで実践しようかと思ってます。
私は職業病みたいなところもあり3冊購入し
てますが基本的な軸となる技術や哲学は同じ
なので、認知症介護の指南書としてならどれ
か1冊で十分。わかりやすさ見やすさでは
「家族のためのユマニチュード」です。
認知症介護で疲れている人、自信をなくして
いる人におすすめです。
ポチっとされると嬉しいニャー。